第8話:不思議ッ子、六本木でイェ〜イを連発しながら現る

 

 真野倫太郎です。気が付けば、ゆかたの結成当時のメンバーは全員試用期間が終わりました。
 一人もクビになることなく、平和に過ごしています。次は人前で演奏できるようになりたいです。ムフフ。

 しかし、ラテンをやりたくてやりたくてしょうがない人は、まだまだいるみたいです。

 

 6月のおわりごろ、真野倫太郎は決断しました。

 

 このバンドでは、ベースよりもやらないといけないことがある

 

 ベースとコロではじめた真野倫太郎ではあったものの、本気でベースを弾きながら本気でころをやるのは大変である。いかんせん、ゆかたの選曲は真野倫太郎の意向で「あみん志向」である。
 つまり、唄は二人組みでずーっとハモり続ける曲がほとんどなのである。また、パンチョも唄がメインであり、小物パーカッションを何でもできるわけではない。あと、リーダとして曲中にいろいろ指示を出していく場合、ベースのように絶対に消えてはいけないパートでは不利であります。
 こうして、真野倫太郎はベースをやめ、唄とパーカッションに回ることにしました。

 さっそく、6月のバンドレッスン後、メンバーに相談しました。さっそく、江田、焦れの助の知り合いで一人やりたそうな人がいるというので、かる〜く聞いてみることにしました。


 その後、7月上旬に、ゆかたはお食事会をしました。みんなで六本木ボデギータにいきました。
 初めて食べるキューバ料理にみな意味不明状態。江田もコングリの存在は知っているが、食べるのは初めてのようである。
 そんなことはどうでもいいのですが、新しいベース候補の人がぜひお食事会に来たいんだけど来れないかも。ということになりました。
 おそらく、新しいベース候補の心情を推測すると、こんな感じです。

「ちょうどその日はブラジル料理大会があり行かれない、でも行きたい、行きたい、どうしよう、ぁぁぁああああ、頭の中でティトニエベスが唄ってる、ウィリーロサリオがティンバレス叩いてる、ブレンダケースターも劇ヤバだ!!爆音でサルサが頭を駆け巡っている!!!お食事会行きたい、ゆかた入りたい、いますぐ入りたい、ガマンできない!!!!こんな私は大人の体をした子供だ!!人生こんなんじゃダメだ!!!どうすればいいんだ!!!!
 ってゆうかソンってキューバじゃん?何でプエルトリコばっかり名前が出てくるんだろ?そういえばサンテリアにもはまりたいし・・・・<後略>」

 ということで、結局、新ベース候補の人は、二次会に現れました。みんなで、六本木アマンドの前まで迎えに行きました。そして、現れるやいきなり

 

「イェーイ!!」「イェーイ!!みんな元気にしてた!?」

 

 何回イェーイを連発されたかわかりません。新ベース候補はブラジル料理大会で酒を飲んでいたせいもあり、異常なハイテンショでゆかたメンバーの前に現れました。
 さすがの倫太郎もテンショの高さに少し押され気味になってしまいました。まあ、負けませんけど。フフフ

 さて、新ベース候補の男、その名を高橋ハナヲという。これは正式に認められている名前らしい。趣味は追っかけで、「イェーイ!」を連発するミュージシャンを追っかけているらしい。職業はチビッコたちと・・・・・<後略>

 みんなで、六本木のラルンバに行きました。ラルンバでかる〜く一杯飲みました。
 テンショ上がりすぎの高橋ハナヲ氏は、「私がどれぐらいラテンが好きかというと、ラテンのCDは100〜200枚ぐらい持ってるんです。ブラジルは800枚ぐらい持ってるんです。・・・<後略>」
 そのぐらい好きらしい。それをどう解釈するかは読者の皆さんにお任せすることにします。
 けっきょく、高橋ハナヲとゆかたメンバーはテンショ高めでラテン談義をしつつ、あっという間に時間が過ぎていった。そして、高橋ハナヲがラテンをやりたくてやりたくてしょうがないということを確認したマノリン太郎は、高橋ハナヲを新ベースとして迎えることにしました。

 しかし、実際に高橋ハナヲがゆかたで演奏するまでには、思いのほか長い時間が掛かるのであった・・・・・

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