■ 仇討ち ■
 
仇討ちの規則
 
 仇討ちは、原則として武士だけに許された復讐で、殺害された者の親族が、手を下した者を討ち取る行為です。
 仇討ちは、目上の者の死に対し目下の者が行うのが原則で、例えば親の仇を子が、兄の仇を弟が、師の仇を弟子が討つわけです。
 とはいえ仇討ちには法的な規定はなく、いわば一種の慣例であったため、江戸時代には多くの例外を生みました。目上の者が目下の者の仇を討ったり、なかには庶民が親の仇を討った例もありました。
 では、どんな場合でも殺された者の遺族は仇討ちができるかというと、そうではありませんでした。
 たとえば戦場での戦死、殿様の命令による上意討ち、あるいは親が子を成敗したときなどは仇討ちは成立しません。果し合いの場合も、どちらが勝っても互いに恨みを持たぬことになっており、仇討ちは成立しませんでした。
 また重敵といって、仇討ちによって討たれた者の遺族がさらに仇討ちすることも許されませんでした。
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