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『Excelでマスターする 伝わる企画書 グラフの極意』

●「企画の統合ソフト」としてのExcel

Excelというとグラフがまず思い浮かびますが、企画書に使うグラフはどうしたらいいかという本は、あるようで実際には見あたりません。また、マーケティング・リサーチを行ってそれを企画書という形で提案するまでをExcelひとつで実行できることを解説した本もほぼ皆無です。本書は、数を見せるデザインの本の決定版です。    


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<目次>

「Excelは、企画に使えるか?」

 企画には2つの重要なフェーズがある。1つは、過去から現在にいたるデータの分析で、2つ目は、立てた企画案を実行することで得られる未来の目標値を提示することである。言うまでもなくExcelは数値的なデータを扱うのに優れ、データを見せる表やグラフの作成に関しては他のソフトの追随を許さない。

「Excelは、企画にどう使えるのか?」

 Excelの強みはそれにとどまらない。本書で紹介した「方眼フォーマット」は、Excelをワープロのように使えると同時に、グラフ、イラスト、写真、図表、図解等のビジュアル要素を効果的にレイアウトするのにも優れる。こうした右脳的なアイテムを、各人それぞれの思考の連続性に従って、シームレスに(継ぎ目なく)扱えるExcelは、イメージを伝達する「企画の統合ソフト」だと言い表すことができる。

「Excelで、どんな企画書を書き上げるべきか?」

 PowerPointがスライド形式のプレゼン資料型で、Wordがテキストベースの提出型の企画書なら、Excelは豊富なアイテムを駆使してイメージを伝える「プランニング・キャンバス」である。単純に言うと、企画書とは、企画者が思い描いたそのままを相手にもイメージしてもらうためのものであるから、このExcel企画書をマスターすることは、イメージ伝達の最強のツールを手に入れることを意味する。

「Excel企画をどう提案するか?」

 企画の提案には、デザインとスピードが肝要である。市場の成熟化と景気後退のクロスするこの時代ほど広義のデザイン力が際だつ時代はない。すなわち、きれいに見せるテクニックだけでなく、社会を変革するビジョンを打ち立てる構想力と、それまでなかったものを無尽蔵のイメージで形にする想像力。そうしたデザインをスピーディに伝えることが高度に発達した情報化社会の要諦なのである。本書では即効力のあるオンライン企画書など、多方面で使用できるデザインフォーマットの作り方やその応用法を詳しく解説した。

 1998年に上梓した『PowerPointでマスターする 企画・プレゼン 図解の極意』は、おかげさまでパソコン企画書の定番としてロングセラーを続け、その後の続編もあわせ3冊は国内のみならず韓国でも好評と聞く。思うに、そこには、パソコンを単に使うだけではなく、使いこなして自己実現を果たそうという意識の高い人たちの台頭、また胎動がある。そうした未来の担い手の方々に、本書が少しでもお役に立てれば望外の喜びである。
 本書執筆を熱心に勧めていただいたアスキーの佐藤英一編集長、前著に引き続きお世話になった小川文担当編集者と遠藤さちえ編集者、それにデザインに関していろいろご無理を聞いていただいた水口初代デザイナーに心よりお礼を申し上げます。

2003年2月
竹島 愼一郎

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