それを読んだ者は必ず笑い死にしてしまうと云う恐怖の殺人ジョークがイギリス人のギャグ作家・E=スクリプラー(マイケル)の手によって作成された。だが彼は、それを読んで笑い死にしてしまう。
その後殺人ジョークは、警察の爆発物処理班の大袈裟な除去作業(笑)の末に軍事機密扱いで参謀会議の場に運ばれた。
軍によって確認された射程距離は50ヤード。素晴らしい威力だ。
イギリス軍は戦争で対ドイツ軍兵器として使用するために多数の犠牲(笑い死に)者をはらって殺人ジョークをドイツ語に書き換えた。
でも、翻訳作業は1人1語ずつ。2語見てしまった者は入院したと云う。
まったく御苦労な事だ。
しかし殺人ジョークの効果はテキメン!
銃弾飛び交う戦場で、イギリス兵が大声で殺人ジョーク(ドイツ語)を読むと、ドイツ兵が大笑いしながらバタバタと倒れるではありませんか!
ところが、イギリス軍兵士(マイケル)が、殺人ジョークを分析しようとしているドイツ人将校達(ジョンとグレアム)に捕われて尋問を受ける。
平手打ちを喰らってもイギリス兵は頑として殺人ジョークを白状しようとしない。
そのかわりヒヨコが道を渡る理由なら教えるとかカギ十字の作り方とかしか云わない。
私としてはそれも教えて欲しい。
その平手打ちが、かなり笑えてツボにはまった。
ジョンがマイケルに平手打ちをするマネをすると、グレアムがパーンと手を叩いて効果音をつけるのだ。
その手のタタキ方も投げ遺りで笑える。
そして遂にイギリス兵は羽でコチョコチョの拷問に耐えきれなくなって殺人ジョークを白状してしまう。
ドイツ軍はそれをタイプで打って記録するのに成功してしまう。
当然、それをタイプしたグレアムが笑い死ぬ。
ジョンも面白くないと云って笑いを必死に堪えていたがとうとう吹き出して死んでしまう。
合掌。
その異変に気付いた兵士が慌てて部屋に入って来る。その特徴有る演技といい、横顔といい、それがギリアムのスケッチ出演第1作!(と私は思う)
しかし、咄嗟に殺人ジョークを叫ばれたギリアムもそれを聞いてやはり死んでしまう。
合掌。
その後、ドイツ軍も力を尽くして対英国向け殺人ジョークを開発してラジオを通じて英国に流すが、ギャグがお寒いドイツ人のジョークは全然効果が無かった。
だって、こんなんだもん。
ピーナツが2個捕まって空から落とされました。
落下せい。
そして、1945年、平和が勃発して ジョークも終わりを告げた。
終戦会議でジョークが禁止になり、残された殺人ジョークはバークシャーに集められて永眠しているのであった。
ワタシ的にはコレ聞いて死ぬ程笑えるってもんじゃないんだけどなぁ…
My dog's got no nose!
俺のイヌには鼻が無い!
How does he smell?
どうやって臭いを嗅ぐんだい?
Awful!
やんなっちまう!
う〜ん…
結婚カウンセラー(エリック)のところにサエない中年男(マイケル)が、不似合いなくらい色っぽい妻(キャロル・クリーブランド)を連れてやって来た。
この人、どこでこんなグラマーと知り合ったんだろう?
2人はカウンセラーの前に座るが、書き物で忙しいカウンセラーは気付かない。
やっと顔をあげて美人妻を一目見たカウンセラー、もう目の色が違う。さっきまでの無愛想な態度はどこへやら微笑みまで浮かべて視線はもう彼女に釘付け。
カウンセラーが名前を尋ねる(勿論妻の方を見て)とつまらない旦那がすかさず『アーサー・ピューティー』と答える。そんな事は耳に入らないのか「ステキな奥様のお名前は?」アーサーが答えようとすると手をあげて「待って、云わないで」と、それを遮る。
「月の光と関係のある名前?」「その優しい瞳は美しく、そして暖かくリリカルでまるで小さな可愛い白ウサギの様だ」カウンセラーは完全に妻を口説きにかかり妻はカウンセラーに色っぽい視線を投げかけて誘っているというのに、当のアーサーは靴下が下がったので一生懸命引き上げていたりする。この2人、本当に夫婦なんだろうか?
そのイイ雰囲気のところで間抜けなアーサーが「ディアドリ」と名前を云ってしまう。
「ディアドリ、なんと美しい、本当に美しい名だ」とうとうカウンセラーは席を立ってディアドリのそばに寄るためにデスクの上に座ると、2人はじっと見詰め合い、もうアーサーなんて全然眼中にない感じである。「ところで、何が問題なのですか?ピューティーさん」取りあえず形だけの質問をしてアーサーが独りでべらべらと5年前の2人で行ったブライトン旅行の事とか、趣味はプラモデル作りとか小銭集めとか下らない事を喋っている間に、カウンセラーはディアドリの頬に手を触れたりその綺麗な手にキスをしたりで盛り上がっている。
とうとう2人は立ち上がって熱い抱擁をするがその間もアーサーはそれを止めさせる事もせずにべらべらべらと喋り続けている。
「特に最近はっきりしたのですが、妻には私の他にも誰か男がいると…」
「浮気をしていると云うのですか?」ディアドリを抱き締めながらしゃあしゃあとのたまうカウンセラー。
お前の事じゃ〜!(笑)
そうこうしているうちに目と目で合図を送り合ってディアドリは一旦間仕切りの後ろへ。間仕切りにバサバサとディアドリの服が掛けられていく。
カウンセラーが間仕切りの後ろに行こうとするのを必死に喋りながら盾になって遮ろうとするアーサー。
自分の妻が目の前で寝取られようとしているのにもう少ししっかりせんかい!
しかし、ささやかな抵抗も空しく、我慢ならんとばかりに上着を脱ぎネクタイをほどくカウンセラーに上着を渡されたアーサーは几帳面に椅子に掛ける。
とどめにシャツのボタンを外すのももどかしく既にズボンを脱いでいるカウンセラーに「悪いけど、10分くらい外に出てくれる?」と云われてしまう。
「外で待つのですか?」なんて呑気に答えているアーサーなんかに目もくれずカウンセラーはさっさと間仕切りの後ろで待つディアドリのところに飛び込んでいく。
独り残されてしまったアーサーは独り言を云いながらすごすごと部屋の外に引っ込む。
「ちょっと待てよ」外に出たところでアーサーは黒ずくめの服を着た大きな黒い帽子の男(ジョン)にばったりと出くわした。
「長い間逃げ回っていた男がいた。その男は何年も自分自身から逃げていたのだ。男だったら逃げ回ったりせずにやるべき事をやるべきだ。お前も、もう一度戻って戦うのだ、男らしくな」
そんな事を云われたアーサーは勇気を取り戻してもう一度部屋の中に戻る決意をする。
「そうだ、やるんだアーサー・ピューティー!がんばるんだアーサー・ピューティー!!お前は男だ!!!」気合いだけはバッチリのアーサー、嬌声の響く浮気現場に戻って「よーしディアドリ、出て来い!」と間仕切りの向こうに怒鳴るが、カウンセラーの「出ていけ!」の一言におとなしく再び引き揚げる。
なんかおかしいと思いながらもドアに向かうアーサーの肩をぽんと叩く甲冑男。(ふう。やっと出て来た)
甲冑ってすごく動きずらそうだからギリアム特有の妙な動きが見られないわん。
しかし、何でまた甲冑なんて着ているんだろうか?顔が見えないからギリアムなのか確認が全然とれないじゃないか!
と、いうことでチキンを持った甲冑男は彼の当り役なので以後、甲冑男は全てギリアムが演じていると云う事にさせていただきます。
アーサーが甲冑男の方を向くや否やチキンをアーサーの脳天にお見舞いする。
そこで画面が変わって
「So much for pathos!」の文字。
ディアドリ役のお色気ムンムンの女性はキャロル・クリーブランドという方で、パイソンのスケッチには欠かせないコメディエンヌです。
どんな役でもこなしてしまうパイソンメンバーにも1つだけ出来ない役があります。それは、お色気たっぷりのホンモノの女性。
これだけはいくらエリックの脚がキレイでもこなすことは不可能でしょう。
そこでキャロルの出番。バリバリのキャリアウーマンから夜の女(笑)までレパートリーは幅広く色々な場面でその姿を拝めます。
ワタシ的に好きなのは、飛行訓練のスケッチの飛行訓練を受けたい男(テリー・J)を案内する秘書役と、ビグルの口述筆記スケッチのおバカな秘書役かな。(別に秘書が好きな訳じゃないのよ〜ん)
口述筆記スケッチにはギリアムも出てるから1粒で2度美味しくてお勧めです。
なんだか2回目にしてギリアムの観察というより出演しているスケッチのあらすじの解説みたいになってきているけど気にしないでね。
LARCH被告の駐車違反スケッチ ![]()
収拾がつかなくなっても甲冑男がいれば安心。
審議が終わった法廷の中、判決の前にラーチ被告が裁判官に何か云いたい事は無いかと聞かれて静かに話し出す。
「私には妻と6人の子供と云う家族がいます。自由を奪わないで下さい。自由は今の社会で一番価値のある事だから。自由は人の傷付いた心を癒し、落ち着かせます。良く効く鎮静剤、素晴らしい救世主、幸せの前兆、人間に最も大切な事です。鎖で繋がれて独房に居る囚人の失いかけた意欲を目覚めさせるものは?嵐に巻き込まれた船で水夫が女神に祈る事は?それは自由!!自由だ!!!」
ラーチ被告が力一杯力説するが、裁判長(なのかしら?テリーJ)が一言「ただの駐車違反だろ」
そこに弁護士(ジョン)が登場。
「ユダヤ人用の駐車場が無くて遅れてしまいました」彼はユダヤ人なのか。
「では、勝手に進めますよ。フィオナ・ルイス婦人を!」弁護士に呼ばれてルイス婦人(グレアム)が登場。聖書を手に何でも正直に洗いざらい証言する事を誓う。
「私は彼女に云ったのよ、彼の稼ぎじゃ足りないって。だって彼は足が木なのよ!彼女が我慢しているのが不思議で堪らないわ。でも実際に結婚したんだし、全部ローンで賄ったんだけどね。移民は自分の国にとっとと戻せば良いのよ!こっちは有り難迷惑なのよ!ハリス婦人がね、死んだカニの肉がなんたらかんたら…それで彼女の妹は子宮ごとローデシアに行き、一番下の妹は引き出しのように痩せこけているし、金魚…金魚は百日咳にかかって毎日水を吐いているわ。結婚も離婚もしてないしね。本当はKGBのスパイで、内臓から何やら変な音がするのよ肝臓からギギギギ、バンバンって毎晩毎晩うるさいったらありゃしない。母親は頭部を取ってから随分良くなったみたい。あら、膀胱の話はしないのかしら?…」
ルイス婦人は何だか関係ない事をべらべらべらべらべら喋ってしまいには法廷から追い出されてしまった。
しかし、よくこんだけ訳の分からない事を喋れるなぁ。旅行代理店スケッチのエリックも凄かったけどこのグレアムも凄いマシンガントークだわ。
「今の証人はあまり相応しくなかったようだが…」渋い顔で裁判長が一言。「今度のは大丈夫です。故アーサー・オルドリッチ氏を」
故って、死人?
程なく2人の男によって棺桶が運ばれて来る。
死人に証言ができるのかといやぁな顔で裁判長が弁護人に尋ねるが弁護人はあんまり気にしてないみたいだ。「彼は死んでるのだろう?」
「ええ、まあ。仮にですけど」完全には死んでいないらしい。
「じゃあ、何故棺桶に入っている?」
「一応用心のためですよ」いつ死んでも良いようにか。
「ミスター・オルドリッチ、あなたは株式仲買人でウインブルドンに住んでいますね?」
トンッ!と棺桶からノックが1回。ノック1回はイエス、ノック2回はノーという返事だ。
「ミスター・オルドリッチ、体調は悪いですか?」
トンッ!
「では、はっきりと申し上げましょう。あなたは世間一般で使われるところの表現で云うと『死んでいる』のでは?」
シ〜ン。
ノックの音がしない。はっと気が付いた弁護人が更に質問する。
「ミスター・オルドリッチ、あなたは死んでいますか?」
暫し返事を待つが何もない。
「ほらやっぱり!」弁護人が勝ち誇ったように云い放った。
裁判官が怪訝そうな顔で何が?と尋ねると、弁護人は棺桶の前に立って質問を続ける。
「ミスター・オルドリッチ、あなたは考えているのですか?それとも死んでいるのですか?」
それでもやっぱり返事がないので中を開けてみる事にした。
弁護人は棺桶の蓋を持ち上げてミスター・オルドリッチの頭のてっぺんから足の先までじーっと観察すると、とっとと質問を切り上げてしまった。
ミスター・オルドリッチは死んでいたのだった。
「終わるだと?法廷に死体を持ち込んでおいて?一体どう云う事だ、説明したまえ!」
裁判官はメチャクチャ不機嫌そうだ。
「この不可解で難しい悪魔的な恐ろしい犯罪の複雑な本当の姿が今、私の手で暴かれようとしているのです…」
弁護人が思いっきり力説するが、裁判官はほおづえをついて呆れている。
「被告の罪はただの駐車違反。被告だって認めてるんだっつうの」
「駐車違反ですと?だから何だっていうんですか!私はこの恐ろしい凶悪な事件を解決してみせます!では、リシュリュー枢機卿を」
そんな事は全然聞かない弁護人、さらに力を込めて事件の解決を誓うと、次の証人が呼ばれたが、ファンファーレと共に現れたのはピンクの服を着たおフランスなリシュリュー枢機卿(マイケル)だった。自前のマイクを手に喋り始める。
「やぁ、お招きありがとう。それにしてもここは綺麗な国だねぇ…今のロンドンは特にね」
「あなたはルイ13世の宰相、リシュリュー枢機卿ですね?」
「Oui」
「あなたはフランスを中央集権にした、それだけじゃない。ヨーロッパの宗教を分裂させましたね?」
「ま、ね」にやりと笑って答えるリシュリュー枢機卿。
「更に新教徒のユグノーを追放したのもあなたですね?」
「Oui」
「既得権の保護のために外国の勢力と組んだ貴族達も迫害しましたね?」
「ああ、そうだね」すっごくイヤミな答え方だわ。
「あなたはこの被告人のラーチさんに面識はありますか?」
「このくらいの年の頃からかな」手で腰の辺りの背丈を示すところを見ると、幼馴染みか??
「ローマ教会の枢機卿であり、フランス王ルイ13世の宰相である。そして近代社会の創始者として聞きます。ラーチ被告はいい人ですか?」
「ああ、とっても素敵ないい人だよ」
そして弁護人は裁判官に向かって呼び掛ける。
「裁判長、リシュリュー枢機卿の言葉に免じて罪の軽減をお願いします」
たかだか罰金30シリングなのに?
「ちょっと待て!」そこに突然現れたパイプをくわえた男(グレアム)登場。
「おまえたちはあんまり頭が良くないとみえる。俺はディムだ」
彼は“Dim Of The Yard”ディム刑事だった。ちなみにディムとは、おバカの事。ディム?こいつはびっくり!大騒ぎだ!(笑)
「自称リシュリュー枢機卿に少々質問がある」
「ボンジュ〜ル、ムッシュ・ディム」リシュリューがおフランスたっぷりに答える。
「リシュリュー枢機卿、あなたは1642年の12月に死にましたね?」
「ああ、その通りだ」
「ハハッ、まんまと罠に引っ掛かったな!」
ディムが得意満面に云い放つと法廷から一斉に拍手が沸き上がった。
「くそっ、ディムめ。そのへんのアホより頭がいい」
悔しそうなリシュリュー枢機卿。
「お前はプロの偽リシュリュー枢機卿、ロン・ヒギンズだな!」
偽リシュリュー枢機卿はあっさりと認めた。弁護人もすっかり騙されていたらしい。
「こんな事、朝飯前だ」
「ディム、君なら刑事以外でもきっと成功していたのだろうな」
裁判官がディムに話し掛けるとディムが答える。
「そうだな」
「例えば?」
突然ピアノが鳴ってディムが歌い出した。あんまり楽しそうにディムが歌うのでつい、弁護人もつられて2番を歌い出す。
がそこでやっと気がついた弁護人。しら〜っとした法廷を見回す。そこにそっと弁護人の背後から甲冑男登場。
甲冑着てる時のギリアムってば、いつもの怪しい動きをしないから不思議。
気まずい雰囲気を紛らわそうとしている弁護人は甲冑男の登場に全然気付いていない。
何事もなかったかのような顔をして咳払いをした弁護人が自分の席につくと、その隣にちょこんと甲冑男も座る。
そこでおもむろに右手に持ったチキンで弁護人の頭を一撃。
ただの駐車違反の裁判なのに妙な証人は出て来るわ、死人(仮だったけどね)は出て来るわ、全然関係ないリシュリュー枢機卿は出て来るわ、挙げ句の果てにはミュージカルになってしまう。こんな裁判なら駐車違反で捕まってもいいかな(笑)
で、劇中に歌われるこの歌、パイソンのCDに入ってないみたいで色んなCDの曲目を見てもそれらしいタイトルが無い。折角のグレアムの歌、面白くて結構好きなのにもったいないなぁ。
もし僕が刑事じゃない他の仕事に就いてたら
僕が刑事じゃなかったら窓拭きになっていた
ラバダバダ・ラバダバダ・ラバダバ一日中
ラバダバダ・ラバダバダ・楽しく歌うよ!
もし僕が弁護士じゃない他の仕事に就いてたら
僕が弁護士じゃなかったら機関士になっていた
シュッポッポ・シュッポッポ・シュッポッ一日中
シュッポッポ・シュッポッポ・楽しく歌うよ!
こんな感じでいいかしら?弁護人の方もきっとこんなふうに続くんじゃないかなと思って作ってみました。あの曲に合わせて歌えるようにアレンジしてみたので一度歌ってみてね。
彼は普通の人では無いのだ。彼の名はF・G・スーパーマン(マイケル)。
彼は一見普通のスーパーマンと変わりがない。そこは、住人が全員スーパーマンの町。老若男女全てスーパーマンの青いピチピチ上下に赤いパンツとマントの出で立ちだ。胸にはちゃんと『S』の字も付いている。
それにしても、F・G・スーパーマンは立派なもみあげをしているなぁ。
自前なんだろうか?
町を走る赤いダブルデッカーの中もみんなスーパーマンだ…
けど、画面に普通の服を着た子供が出ているぞ!
しかし、F・G・スーパーマンには秘密のアイデンティティーがあった。
事件が起これば何時でも何処でも自転車修理マンに変身するのだ!
ある日、1人のスーパーマン(テリJ)が口笛を吹きながら自転車をこいでいると…
ああっ!何にもないところでいきなり転んでしまった!大変!!
その頃F・G・スーパーマンはと云うと、コインランドリーでお洗濯の真っ最中。沢山のスーパーマンに混じって洗濯の終わるのを待っていた。
そこに突然女性のスーパーマンが「向こうで自転車が壊れたぞ!」と教えに来た。
顔を見合わせて慌てるスーパーマン達。
ただ1人F・G・スーパーマンだけは落ち着いている。
どうやらもう1つの顔、自転車修理マンの出番が来たようだ。
しかし、まわりはスーパーマンがいっぱい居て変身する場所が無い。
「こんな時、自転車修理マンが居てくれたら…」
他のスーパーマン達(ジョンとグレアム)も自転車修理マンの登場を今か今かと待っている。
「待て。俺は自転車修理マンの居場所を知っている」と、F・G・スーパーマン
「ほら、あっちだ!」スーパーマン達の視線を向こうに向けている隙に彼は立ち上がると、ベルトを外しあっという間に自転車修理マンに変身してしまった。
紺色の地味なツナギの胸には自転車(バイシクル)のBの字が。
ハンチングを被って修理道具を手にすると、自転車修理マンは颯爽と自転車の修理に早足で行ってしまった。
残されたスーパーマン達は、突然の彼の出現に驚くばかり。
道端で工事をしているスーパーマン3人(またまたジョンとグレアム&テリJ)が、向こうから誰かやって来るのを見つける。
「おい、見ろよ」
「株の仲買人かな?」
「計量の専門家だよ」
「教区委員だ」
「「「違う、自転車修理マンだ!!」」」
最後は3人声を揃えてビシッとポーズをキメる(笑)
早足で自転車事故現場に到着した自転車修理マン。
「ああ、自転車修理マン!よく来てくれた、見てくれよ!」
すると自転車修理マンは壊れた自転車を見てスーパーマンの胸の前に手をかざすと、大丈夫だから下がっていろとジェスチャーで示し、手を擦って早速自転車の修理に取りかかった。
工具箱からスパナを取り出すと、『CLINK!(キュッキュッ)』っと前輪を取り付ける。
その時見えたぞ、ちらりと手書きで『BICYCLE REPAIR MAN』と背中に書かれた文字が!
次に『SCREW!(キュー!)』とチェーンを張って『BEND!(クイクイ!)』と後輪も取り付けた。
早い早い、いいぞ我らの自転車修理マン!
『INFLATE!(プウゥー!)』とタイヤに空気も入ったぞ!
手で触って空気の入り具合を確かめながら慎重に作業は進む。
他のスーパーマン達もやって来て自転車修理マンの鮮やかな修理の手つきに見とれている。
今度は『ALTER SADDLE!(サドルの修理!)』だ!
「おい、彼は手で自転車を修理しているぞ!」
「スパナを使ってナットを締めている!」
そのくらい君たちにも出来るだろ!
そうこうしている内に自転車はすっかり元通りになって持ち主のスーパーマンに渡された。
「おお、自転車修理マン!どうやってお礼をしたら良いだろうか!」
「お礼なんか要らないよ。こんな事朝飯前だ」
自転車修理マンは鼻をブーッと啜ると、立ち去って行った。
素敵なヒーロー、自転車修理マン!
『いかに共産主義が蔓延しようとも自転車修理マンは行く!共産主義者をぶっ飛ばし地上から消し去るのだ!』
場面変わってここは自転車修理マンのナレーターの家の庭、パラソルの下の小さなテーブルに置かれたマイクに向かって男(ジョン)が脚本を読んでいる。
『こ汚いアカ野郎共め!拷問にかけて殺してしまえ!なぶり殺すんだ!』
顔を紅潮させてマイクをテーブルからたたき落とすとテーブルまで蹴り倒して彼はひたすら共産主義に悪態をつきまくる。
『殺せ!殺せ!!殺せ!!!殺せ!!!!この不潔なアカ野郎共め!俺は大っっっっっっ嫌いだ!』
椅子に座って足を思いっきり突っ張って体全体で共産主義嫌いを表現している。
『ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァァッッッ!!』
散々喚きまくっているその時、
「お茶が入ったわよ」という奥さんの声。
すると男は何事も無かったかの様に返事をすると行ってしまった。
その後を追って左手にチキンを掲げた甲冑男が、甲冑をカチャカチャ云わせて歩く。
どうやらターゲットに逃げられてしまった様だ。
今日はカラ振り。
しかしこのスケッチのナレーション、私にも分かるくらいの物凄いアメリカン・アクセントなのが笑える。
更にそこに登場するスーパーマン達もまたもんのすごいアメリカン・アクセントで喋っている。
でも、ただ1人だけ、自転車修理マンだけはちゃんとイギリス発音なんだな。
ナレーションの男もきっとアメリカ人っていう設定なんだろう。だってアカ野郎とかって怒りまくってたし、クレルム歯磨きのアニメとかちっちゃい毛●東に埋もれてしまう、タイプを打つ女性のアニメとか見てるとさり気なくアメリカは共産主義嫌いだよって云ってるみたい。
それにしてもあのジョンの怒り方は凄い。
あんなに顔真っ赤にして脳の血管切れたらどうするんだろう(笑)
レストランスケッチ ![]()
仕事をグレアムに取られた甲冑男の明日はどっちだ!?
いきなりロバ乗りなんていう変なモノが出て来る。ロバ乗りって何だろう?
海岸で赤いジャケットを着たマイケルがロンドンの2人の少年による3年がかりで作ったスケッチを紹介する。かなりウソっぽい笑顔がいいねー。
ペッパーポットの拍手とともにスケッチが始まる。
豪奢なレストランに一組の男女(グレアムとキャロル)がやってきた。
「いい感じのお店ね」
「ああ、とてもいい店だよ。三ツ星だからね」
そこにうやうやしくメニューを持った給仕係(テリー・J)が現れる。
「いらっしゃいませ。いつも御贔屓頂いて有り難うございます」
「何にしようか。何でもいいよ。ビーフなんか旨くてお薦めだよ」
メニューを見ながら男がさり気なくビーフを薦めるが、
「当店のお薦めは雉の女王風です。ソースがシェフの特製でございます」と、云われてしまう。
「旨そうだな。良く考えよう。ところで、フォークが少し汚れているので取り替えてくれないか?」
客の言葉にもう一度聞き返す給仕係。
客がフォークを給仕係に渡してもう一度取り替えてくれと頼むと
「ああ、これは申し訳ありません。お詫びいたします」
と、丁寧にお詫びをした。
客がそれには及ばないよと云ってもいや、是非お詫びを。すぐに給仕長をお呼びしますといって引かない。
「給仕長もきっとお詫びしたい筈です」
給仕係は給仕長を呼びに行ってしまった。
随分丁寧ね、なんて話している内に給仕係がチョビヒゲの給仕長(マイケル)を連れて戻ってきた。
給仕係がフォークを指差して給仕長に耳打ちする。
「失礼します」
給仕長はフォークを手にして一目見た瞬間叫んだ。
「汚いじゃないか!ガストン!(どうやら給仕係はガストンと云うらしい)これを洗ったものを今すぐ呼べ!」
客が止めようとしても、給仕長はガストンに顔がくっつきそうになるくらい近付いてさらに厳しく怒鳴りつける。
「だめだ。洗い場は全員クビだ!!」
「おおごとにされては困るよ」
「いいえ、これはお客さまが御指摘されて当然の事です」
ガストンには厳しい給仕長もお客さまには例のウソっぽいにこやかな顔で応対する。
またまたガストンと顔がくっつきそうになりながら支配人を呼ぶように云い付ける給仕長。
客は大袈裟にしないでと再度頼むが給仕長は頑として聞き入れない。
「とんでもございません。お客さまはお食事を楽しんで下さればよろしいのです」
とにこやかに話す。ウソっぽさ3割増量(当社比)
「たかがフォークじゃないか」
「そうです。だから心からお詫びをしているのです。しかしこれはレストランでは謝れば済む事ではないのです。不潔で汚い臭いフォーク!」
臭いまで云ったか??
「なんて汚らわしい。耐えられない!大っ嫌いだ!!この根性曲がりの卑しいフォークめ!」
おいおい。段々給仕長の様子がおかしくなってきてるぞ。
フォークに向かって罵声を浴びせまくっている給仕長の背後に支配人(エリック)がやってきた。それに気付いた給仕長はさぁっと退散してしまった。
「こんばんわ、いらっしゃいませ。私が当店の支配人です」
先程の給仕長とうって変わって落ち着いてうやうやしく挨拶をする支配人。客に椅子に座っても良いかと聞いて同じテーブルについた。
「心から慎んで、誠実に、このフォークの不始末のお詫びを申し上げます」
「別にいいんだよ。見えないくらいのほんのちょっとの汚れなんだから…」
「実に有り難いお言葉ですが、私には見えます」
例のフォークを手に取って眺める。
「山が見えます。巨大な膿の山が!」
おええぇぇぇ〜〜っ、汚いよ〜!!
「ああっ、心臓がくるしい…」
突然胸を押さえて苦しみだす支配人。
「これは謝って済む問題じゃない!誠心誠意心から尽くしていますが、まだ充分じゃない!実は、裏方に問題がありまして…」
支配人は眼鏡を外して裏方のメンバーについて話し出した。
「シェフの息子は家出中だし、洗い場のダーリンプル夫人は神経痛を患っていて…ギルバートの古傷は…でも、いい人達なんですよ。ここまで一緒に頑張ってきてようやく光が見えて来たのに…それがこれだ!これなんだ!!」
とうとう支配人はテーブルに突っ伏して号泣し始めた。
客が支配人に水でも、と勧める。
「もうおしまいだ!」
と、そこにアタマの足りなそうなでっかいシェフ(ジョン)が現れた。
「この、くそったれめ!!血も涙もないくそったれの悪党め!!」
シェフのあまりの剣幕に客は笑って誤魔化そうとしたがそんなのは全然効かなかった。
「てめえらには人の情けってもんが無いのかっ!この人はな、今日まで身を粉にして働いてきたんだ!それなのにお前らはくだらないあら探しでこの人を不幸のどん底に沈めたんだ!お前らなんか足元にも及ばないような気高い人を…クソッアタマに来る!」
突然シェフは頭を押さえて、手にしていた大きな包丁をテーブルにどかっと突き刺した。それを見て思わずぎょっとする客。
「落ち着けマンゴー(シェフはマンゴーと云う名前らしい)、落ち着くんだ!」
再び現れた給仕係が慌ててマンゴーを止める。
「そうだ落ち着け…ああっ!戦争の古傷がっ!!」
しかし、給仕係もマンゴーと一緒に戦争の古傷のある頭を押さえて苦しみ出す。
「ああ…もうおしまいだ…」
「この悪党め!」
「ああぁぁーっ!!」
遂に支配人は汚れたフォークを腹に突き刺して自殺してしまう。
まさに阿鼻叫喚の地獄絵となりつつある中、一言も喋らずじっとしている客。
「死んじまった!お前らが殺したんだ!」
マンゴーが再びテーブルに突き刺した包丁を引き抜き暴れようとしているところを給仕係が必死で止める。
「だめだ、客を殺してはいけないよ!」
しかし、再び古傷が痛み出して頭を抱え込む給仕係。
マンゴーが包丁を手にして今まさに振り下ろそうとした瞬間、給仕係がマンゴーに飛びかかってテーブルにダイブする。
一体どうなってるの?
そこで突然画面が変わって、
『And now... the punch line』(次はオチです)という文字が。
客が一言。
「ナイフも汚れていた事、云わなくて良かったよ」
すると、何処からともなくブーイングの大合唱が起こる。
「如何でしたか?」
再び場面が変わって最初の海岸にいる赤いジャケットのマイケルが映る。
「なかなか面白いモノでしたね。しかし、オチがつくのはどうでしょうねぇ。皆さんは分かりましたか?」
と、そこにトレードマークのパイプをくわえたグレアムがチキンを持って登場。そして1発マイケルの頭にお見舞いする。
あれ?
グレアムは、じーっとつっ立っている甲冑男にチキンを返すと、すたすたと何処かに行ってしまった 。チキンを返してもらった甲冑男は困ったように辺りを見回す。
甲冑男廃業の危機!どうする甲冑男!?待て次号(笑)
パイソンのスケッチを見ていると、まずほとんどのスケッチにオチが無いというのに気付くでしよう。
これはそもそもパイソンズが結成された時に決められた6つの約束から来たものなのです。
その約束とは…
1>オチを無くす
2>特定の司会者は使わない
3>バックダンサーもバックバンドも使わない
4>自作自演
5>お笑いの先達に尊敬なんかしない
6>大物ゲストを使って視聴率を稼ぐなんてもってのほか
だったかな。
1>は、たま〜に付いているようなものもあるけれど、これを無くして沢山のスケッチをどんどん繋いでいった方がテンポもいいし、繋ぐためにギリアムの切り貼りアニメが必需品になると良い事尽くめ。
2>は、時々ジョンが『And now...』って出て来るけど、これは4>の自作自演にあたるからいいのかな?ジョンの司会者結構面白いから好きなんだけど。
3>は、これは使われているのは無いかな。歌とか全部自分達で歌ってるし。あ、ランバージャックのバックコーラスと、マネー・プログラムのダンサーは大目にみてね。
4>これは絶対だよね。そうじゃなかったら『モンティ・パイソン』じゃないもんね。まぁ、時々大昔の映画とかTVとかのパロはあるけど…
5>は、絶対するわけないだろうなぁ。今じゃワタシ達が彼等の事を尊敬しているけど。
6>…出てたじゃん。リンゴ・スターとルル(ルルは良く知らないけど60 年代の大物歌手らしい)
この6つの約束を守れば、日本でもパイソンに匹敵するくらいの番組が出来るんでしょうかねぇ…?
アナウンサー誘拐スケッチ ![]()
甲冑を脱いでストッキングをかぶるギリアム
電話の真っ最中のBBCアナウンサー、マイケル・クイーン(ジョン)が、電話を切って6時のニュースを読み始める。
「1年間の長い週末が終わって、人々は仕事に戻りました。NEDCとODCNの役人が今週末ブラッドフォードで会議を開催します。テッド・ジョンソン氏は…」
一体NEDCとODCNって何の略?ODNなら知ってるけど(笑)
突然、マイケル・クイーンの背後のドアを破ってボーダーのTシャツを着た3人組の男が乱入してきた。
一番最初に向かって左側から入ってきたのは、おおっ、ギリアムではないかっ!
今回は早速登場。他の2人はマイケルとテリJか?
ストッキングで覆面していても怪しい動きと横顔のラインで一目で分かったぞ(笑)
3人組は、相手は誰だか分からないが激しい銃撃戦を始めた。
スタジオ中が白い煙りに包まれる中、なんとアナウンサーがデスクごと拉致されてしまった!
しかしマイケル・クイーンはそんな事に全く気付いていないらしく黙々とニュースを読んでいる。
…気付けよ。
第4スタジオを出て廊下を曲がり、マイケル・クイーンの座っているデスクを押しながら3人組はとうとう建物の外に出てしまった。
デスクは結構な早さで突き進んでいくためカーブを曲がる時マイケル・クイーンが振り落とされないか心配になってしまう。
3人組はマイケル・クイーンを手際よくトラックの荷台に乗せた。それにしても彼は自分の置かれている状況を全く分かっていないらしい。
トラックが発進すると、そこに"DE SPAT CH"(特報)の看板が。
トラックの進行方向と逆だっつーの。
そうこうする内にトラックはラジオ局の門をくぐって外へ。風を受けてマイケル・クイーンの髪が乱れる。
トラックは沢山車の行き交う道路をまっしぐらに進んでいく。一体何処に行くつもりなのだろうか?
道端に座ってラジオに耳を傾けるレディーの横をマイケル・クイーンを乗せたトラックが通り過ぎる。
レディーはラジオと同じ事を喋っている男を乗せたトラックを見てびっくり。
そりゃそうだろう。
ラジオのアナウンサーが道路走ってるなんて夢にも思わないもの。
しかしさっきから気になっていたんだけど、ラジオ局から遠く離れてもちゃんと放送されているなんて、マイクの構造はどうなっているんだろう?ワイヤレスだとしてもそこまで届かないだろうし。
マイケル・クイーンのデスクから原稿が一枚ひらりと落ちるのにも彼は全く動じないでニュースを読み続けている。
マイケル・クイーン御一行はとうとう防波堤に辿り着いた。
彼もトラックから降ろされて3人組の男に物凄い速さで押されている。危ない、落ちるって…と、マイケル・クイーンがニュースを終わりますと云った瞬間デスクごとまっ逆さまに海にドボン!と落とされてしまった。
今回は体力勝負。
6時のニュースです。
6時のニュースでどんな事を読んでいるのか解るとこだけ書き出してみました。(というか、字幕とほぼ同じ)
難しい事云ってる様に聞こえてるけど、実は下らない事も結構あるのね。
「こんばんわ。6時のニュース、アナウンサーはマイケル・クイーンです。1年間の長い週末が終わって、人々は仕事に戻りました。NEDCとODCNの役人が今週末ブラッドフォードで会議を開催します。テッド・ジョンソン氏は…」ここで3人組乱入。何を云ってるのか分かりましぇん。
「ジュネーブでは、証券組合銀行とポーランドの役人が20年の無償還ローンを検討。クラコフのオムスク地区に新しく亜鉛の採掘場を開発するためだそうです」
「商務省はソビエトと貿易協定を締結し、600台の低速電動ミシンを売りつけました。商務省長官は、この協定が世界の貿易の新しい第一歩となって、西側と東側の友好関係が発展する事を願うと発言しました」
「過去12ヶ月間で、金準備高が実質的に減少しました。財務局の発表では、この事によって輸出入の均衡は変わらないと云う事です」
「スウォンジー自然保護区で紛失したチャールズ・グリフィス氏の預金通帳は、まだ見つかっていません。グリフィス氏の妻は、夫は預金証書と預金通帳を混同していると云っていました」
「コーンウォールから訃報が届いています。元無任所大臣のヒュー・マクスビー・スミス卿が亡くなりました。ヒュー卿は、ロータリークラブの副会長でした」
「グラモーガンとヨークシャーの試合の結果です。ヨークシャーが8打者をアウト。グラモーガンは全員アウトで1イニング7ランで勝利しました」
「明日の天気です。曇り、時々雨。これでニュースを終わります」